ユニコのいろんな話

その時その時話したいことを綴ります。

見た目より能力で褒めて欲しかった話

 

 

もしこの記事を読んでくださる方がいらっしゃったら最初に断っておきますが、自慢したいわけではありません。今この「アラサー」という微妙な年齢に差し掛かっているからこそ感じたことがありました。

 

突然ですが、私は教育関係のお仕事をしています。子どもたちには「先生」と呼ばれています。

 

そこには、いつも宿題が最後まで出来ない生徒さんがいます。勉強が苦手で、解いている途中で分からなくなって怒り出しちゃう子です。

「もうやめる!」と言って鉛筆や消しゴムを投げたり、まぁそんな感じです。

 

この前初めて、その生徒さんの宿題を私が見ることになったんですけども。「こういう生徒さんなんでこういうところに気をつけてもらえれば〜」というお話も聞いて、

 

今までもこういう感じの生徒さんは担当したことがありますが、すぐにイライラしちゃう子は、できたことをしっかり褒めて、気分を乗せて最後まで解き切ってもらえるように意識します。

 

もちろんこれでうまくいかない子もいるし、うまくいく子もいます。

 

結論から言うと、その生徒さんとの相性がよかったのか、2時間くらいかけて最後まで宿題を終えることができました。(途中どうしても集中力は切れたけど鉛筆を投げたりとかはしなかった)

 

その生徒さんが帰ったあと、職場の方達に「あの子、途中でキレなかったですか?」と聞かれました。「いや、全然怒らず機嫌良く解いてくれましたよ」と私が答えると、

 

「やっぱり若くて可愛い先生だから言うこと聞いたのね😊✨」って言われました。

 

別にこの言葉、悪い言葉だとは思っていません。でも……恥を忍んで正直な本音を言うならば……「教え方上手なんですね!」とか、「どうやって最後までやり切ったんですか?」とか、見た目じゃなくて能力で褒めて欲しかった、って思ったんですよね。

その場では「いやいやそんなんじゃないですよ」と軽く流したけど、帰り道に「あの生徒さんは私が女性で若い先生だったから宿題やったのか?いや違うやろ」とふと思いました。

 

私なりに試行錯誤して、この生徒さんにはこういう風に話しかけたほうがいいかな?とか、途中で嫌にならないようにこんな風に気分を乗せてあげよう、と考え、もちろんその生徒さん自身の頑張りで、2時間もかけて宿題を頑張ってくれました。

 

その頑張りを、「若くて可愛いから(事実はさておき)」という一言だけで片付けられた気がして、すごく悔しかったというか、悲しかった、というか、複雑な気持ちになったんすわ。

 

考えすぎ、とか、ひねくれてる、とか、褒められてるくせに贅沢、とか、色々な考えが頭の中を巡ったけれども、その一言しか言われなかったのが、なんかもやもやするなぁって思いました。

 

もっと私の、「中身を見て欲しかった」、っていうこれも、贅沢ですけども。

 

もしも同じような思いをした人がいたら、話、聞かせて欲しいです。

 

 

 

(もちろん見た目褒めてもらえるのは死ぬほど嬉しいです)